サリヴァン軸の意識付けポイントは何か? VGプレイ解説
こんにちは、シイモです。この記事はヴァンガードのダークイレギュラーズ、ブレイドウイングサリヴァンを軸にしたサリヴァン軸についての解説です。内容は基本的なことばかりですが参考になる部分があれば幸いです。
僕がダクイレを使用した大会はヴァンガ祭のファイターズロードの個人とトリオの両方で、後日1敗ラインまでのダクイレの占有率が高いと話題になった時です。抽選落ちと負けてしまったので結果こそ残せませんでしたが、このヴァンガ祭環境でサリヴァン軸を回しこんでいました。
まず回す上で必要だと思った前提となる知識を確認し、その後サリヴァン軸の構築によって異なる詰めプラン、それに基づいた説明をしていきます。
その前に参考になる資料としてリクさんの記事を紹介します。
では本題に入っていきます。
目次からそれぞれの項目に飛べますので見直したいと思った時にご利用ください。
【目次】
A、サリヴァン軸を握る上での前提3つ
まず、知識として知っておくべき、サリヴァン軸を回すに当たって基本となる前提3つを確認します。
1つ、サリヴァンは相手に攻撃されるとSB2しますが、SBしなくなるまで攻撃を受けた後自分のターンを迎えた時、
偶数だとソウル14枚
奇数だとソウル13枚残ります。(奇数だと1回ガード値+1万で守れる回数が増えています)
2つ、ダクイレの自分のターンにおけるSCは星ダークナイト、再ライド以外で、メイン採用圏内のカードは基本山札からのSCが絡みます。山を回復するティボールド以外に乗った時は、1枚SCする毎に山札がその分減っていくことを意識する必要があります。(引シャーリーは手札からソウルに入りますが、山も1枚削ります)
例外はルーンウィーパーを採用していれば解消できます。
3つ、アサシンはコールした直後のソウルの数を参照してパワーが変わります。
ソウル15の時にアサシンをコールしても、ソウルの数14枚を参照しパワーは10000とフルパワーではありません。
トラジックが無い限り、アサシンを連打する場合は必ず、ソウルの枚数を『15+ソウルのアサシンの枚数』キープしておく必要があります。
以上3点はカードテキストを読めば分かる基本的なことですが、サリヴァン軸を使うに当たって意識する必須ポイントです。
B、詰めプランについて
この前提を確認した上で、次はサリヴァン軸の詰めプランについて解説します。というのも、現状のサリヴァン軸は、Gゾーンがかつかつすぎて、どのプランにプレイを寄せるかによって構築が変わってきます。
ジルドレイ2回乗るのか、それともG4シャルハロートに重きを置くのか、GB8を複数回使うのか、デマゴアサシンを可能にするのか。Vスタンドするのか。
どれも強みがありこれを選ぶのが正解というのはなく、各々のプレイスタイルやその時の環境に依存する要素です。
【どのサリヴァン軸でも期待できる詰めプラン】
1、前列パワー+10000状態のティボールド
必要パーツ:超越した時にソウル15枚以上、アサシン複数枚
⇒ソウル14枚からサリヴァン再ライドか、ソウル13枚からサリヴァン再ライド時にリアと同名を山札から1枚以上入れる
(ソウル14枚からV裏トラジック置いといて超越でも行けます)
備考:トラジックが無い限りアサシン連打には『15+ソウルのアサシンの枚数』キープが必要。
2、LOプラン
備考:ティボールドの採用枚数が多い必要がありますが、山の回復枚数が少ないクランに対しては狙っていけるゲームエンドに繋がるプランです。
【Gゾーンに特定のカードが必要な詰めプラン】
3、56000ガード制限星2のジルドレイ (できれば2ターン連続)
必要パーツ:Gゾーンにジルドレイ4、ソウルにアサシン1でソウル16以上
備考:ダクイレは醒モノクローム・引シャーリーを多く積むことが多く3ノーされやすく、そういう構築なら相手4点以降に撃たないと意味がないです。
自分の山切れケアでティボールドに乗ると完全を貼られ、相手の治次第でジルドレイが守り切られるor3ノー可能になるため、SC消費と山消費を抑え2連続で撃ちたいです。
ただFCでジルドレイが守られやすくなったので、このプランを用意した構築は減りそうです。(せめて1組入っているくらい)ジルドレイは例え使わないとしても相手に高パワーガード制限のケアを強制させる大きな強みがあります。
4、GB8 ビトレイで前列+13000、星2
必要パーツ:Gゾーンにビトレイ1以上、ソウルにアサシン
備考:トラジックが無い限り最大値のアサシン連打には『15+ソウルのアサシンの枚数』キープが必要。
ティボールドで耐久しつつGGを多用すると狙いやすいです。
ヴァンガ祭環境ではティボールドの耐久だけだとみっくーやティックアウェイに山を作られてしまいましたが、現環境ではみっくーも枚数制限がかかり、耐久からでも効果的に詰められるようになりました。
現状だとビトレイ1の構築が目立ちますがジルドレイを切ってビトレイを増やし、ティボールドから2回目のビトレイを狙っても、星で点数詰めた後の前列パンプが生きて詰め要素となり強いです。
5、Vスタンドプラン
必要パーツ:Gゾーンにブレダマオス2or4枚
備考:手札からアサシンを入れても山札に帰ってしまい使えず、サリヴァン軸では返しのターンのソウル枚数が気になるカードです。
しかしお手軽Vスタンドで狙いやすく、愛着やライブラリアンで吸ったトリガーや手札からトリガーを山に戻しトリガー率を上げられる他、相手にジルドレイとブレダマオスの両方のケアを考えさせる点でかなり強いです。
サリヴァンのSB2でトリガーをSBするのが定石の中で、トリガー以外をSBしたらGゾーンにブレダマオス入っていることが察されやすいとか、
それを利用してブラフに使おうだとか、そんな新弾のレビュー記事に書かれた使い方もされそうです。
ただこれを最大限に生かしたいならシャルハロート軸やアモン軸でいい気もします。
6、デマゴアサシン
必要パーツ:Gゾーンにデマゴーグ1枚 ソウルにアサシンやクリーパーサイクスetc
備考:盤面にFVのオルドナンツが残っていて、ソウルにクリーパー1枚くらいありサリヴァンで増やせたカードがアサシンで相手の点数を3点くらいまで詰めていれば初回に狙っても良いかくらいの認識です。
正直デマゴアサシンはSC運が絡むためあまりメインに据えたいプランではないのですが、
ヴァンガ祭の当日リバイスさんと回す機会がありミラーでデマゴアサシンが強烈だと思ったので、ミラーが多い環境なら、かつかつのGゾーンの中でも1枚残しておきたい感があります。
7、アサシンをG4シャルハロートで確定2ターン連打
必要パーツ:ソウルにアサシン2枚程 ソウルを事前に『15+ソウルのアサシンの枚数』キープ
G4シャルハロートを攻撃的に使うパターンで、ソウルのアサシンを出して攻撃した後にシャルハロートで吸います。アタックステップはもう来ないので次のターンになりますが、確定でアサシンを使うことができます。他の超越だと墓地に送る手間や山札に戻す手間がかかり、確定2ターンアサシンという訳にはいきません。
強そうに思えますが弱点もあります。サリヴァン軸ではソウル13や14の状態からソウル16以上にキープするのに思ったより札を使ってしまい、その使ったカードも結果的に盤面から消えて損になってしまいます。
しかし手札を使わないSCであるクリーパーやサイクスと相性が良いです。サイクスを積むならこちらやデマゴアサシンに寄せたいですね。
C、構築について
詰めプランを確認した後は、メインとGGの構築について触れます。構築を示すというよりは選択肢の紹介に近いです。
前提としてまず、アサシンはサリヴァンの効果でソウルに入れる関係上4積みたいカードです。サリヴァンで選択するため引きたいカードでもあるので、FVにしてメイン3枚というのもしっくり来ません。
ということはG3、G2やG1の枠を4枚、アサシンに回すことになります。
G3を削る構築やG1を削る構築、G3から2枚、G1から1枚の枠をアサシンに割く構築が目立ちます。
G3
サリヴァン4は基本として、まずはレジーが候補にあがります。
1万パワーのレジーはライドしてリアと同名を山札から入れる効果が安定します。その代わりレジーに乗ってしまった場合、ティボールドに乗った際に山がそれほど回復しません。Vスタンドを挟まない限り山をトリガーで強くする戦術も難しいです。
後はグレンツェントかエーデルローゼ、シャルハロートが候補に挙がります。Gゾーンがかつかつな事情もありどのサブVに乗っても弱めです。これらの用途としてはVに乗らずにその他の要素で選択です。深闇をソウルに入れるか、超越コストとなり得るかなどなど。僕は入れるとしたら3に乗る安定性を高める意味合いのレジーか、そのままサリヴァンのみです。
G2
デモンテッド、愛着、ライブラリアン、サイクス、トラジック、グウィン、バニラ(エーデルローゼ対応の)等が候補に挙がります。
ここは迷いどころです。それぞれに対する見解を書くので参考にどうぞ。
◇デモンテッド⇒ソウルにアサシンイェーガーを入れやすい機会を作れて、パンプ効果はイェーガーとで21000を作りやすい
◇愛着やライブラリアン⇒どちらか4積むとしてビトレイに寄せるなら耐えるため合計5、6でも行けます。
◇トラジック⇒ソウル16にさえすればトラジック前にアサシン出すことでアサシンがフルパワーで連打できます。
◇サイクス⇒G4シャルハロートの際に手札消費抑えてソウル16枚を作るか、Vスタンド前に山圧縮するかという使い方ができ、それを重視するのならありだと思います。あとデマゴアサシン重視
◇グウィン⇒焼けますがティックアウェイはタイムリープでコールされていたら焼けません。それを意識されなければ強いのですがティックアウェイ2積み構築が多く難しいところ
◇バニラ⇒エーデルローゼと組み合わせられます。しかし回してみた結果はエーデルローゼがアシストからサリヴァン加える時にかみ合わず微妙でした。ヴァンガ祭の時に僕が使ったのはデモンテッド・愛着・トラジックです。
G1
イェーガー4クリーパー4までは確定として、完全(貪欲のサキュバスで良いと思います。SC5で期待値が高く、サリヴァンライド時に指定したカードをコストにでき墓地に送りティボールドで循環させられるからです。)やシシルス互換を何枚積むかくらいです。
完全を何枚積むかについては迷いどころです。ゔぁん完全4枚から調整をはじめ、アシストのケアになるシシルス互換を増やすため最終的に完全3枚で落ち着いていました。
G3 4枚はアシストする可能性がかなり高く、超越2枚切りを防ぐためにもシシルス互換は他の謎のカードを積むよりも重視したい枠です。
イェーガーのソウルに深闇がある時の超越コストになる効果は、GB2以降はほぼ毎回使うのですが初回のタイミングではサリヴァンで増やすのが強い場面が多く盤面に投げがちなので、コストとしてあまり期待しない方がいいです。
G0
3ノー星ジルドレイワンショットもしたいのですが、醒モノクローム・引シャーリーが優秀です。この44と治の4、後4枠を星か引から選ぶことになります。
星だと星ダークナイトの効果で山札が絡まないSCが可能で、引はサリヴァンのガードに役立ちます。
支配が出てくると引トリが重視されそうです。この辺は環境次第な気がします。星0が流行ってるならVノーされやすいので星の枚数を少しでも積みたいですね。
GG
最低でも5枠は取られます。
サリヴァン軸は山札が循環するため治を5回以上ガードに切る機会があり得ます。(ガーディアンに5回は切れませんが選択 ヴィンセントで表返さないで守る場面もあると思ってます。)
治のソウル枚数を増やせる効果がソウルの奇数偶数ずらせるため非常に強いと思っていて、どうしてもG4ヴィンセントは入れたいです。(後述)
アグラトは強制SCではありますが、GGで表返すコストにもなるため、そのデメリットを抑えて採用しやすくなりました。
サンジェルマンの使い道はお手軽25000ガードです。よく出てくるダイカイザーに抜かれない使い道の他には、ぬばたまVがムジンロードの際に超越ボーナスの1体支配の時ならサンジェルマンで他の自分ユニットに抵抗をつけられるようになります。
ダクイレ対面の時の上記の状況では超越ボーナス使われないと思いますが、ボーナスの1パン減るのがありがたいです。
以上がサリヴァンの構築に対する考え方になります。これだけだとただカード効果について述べただけなので、回し方で意識していたことについて述べていきます。
D、回し方で意識していたこと
次は回し方で意識していたことになります。ただ正直GB8のビトレイが出たのでティボールドで耐えながら愛着・ライブラリアンで引き、ビトレイに繋げるという回し方で行けますが、前のめりのプレイも強いと思っています。
ヴァンガ祭当時の環境はビトレイが無く、耐久はティックアウェイ・4枚みっくーで山作られて負けたので対サンク以外は前のめりに回していました。
前のめり特有の弱点に対しても、リア殲滅には愛着・ライブラリアンを1キープやSC5イェーガーのドローにアタッカーを引ける点。
サリヴァン軸のVにも点数入りやすい点もソウルの完全(貪欲)が入ればGB1を凌ぎやすく、愛着・ライブラリアンのドローにも期待できます。
サリヴァン軸にはネグロボーンやメラムのような中盤に点数を詰めるカードが、よりによってできる限りソウルに置いておきたいアサシンしかないので、その分前のめりに詰めたいと考えていました。(4点目守らせる札使わせるために結構出してはいました)
GB2まで耐えることができれば基本ティボールドでソウル枚数が15以上になっていて、ソウルか手札に完全、もしくは治を握っている状況になりやすいです。サリヴァンの効果も併せて高パワーVも治1枚で守りやすいです。
GB8関係なく意識しておきたいのはソウルを奇数・偶数、どちらで留めるかです。
前提で述べたようにソウルが奇数だとソウル13、偶数だとソウル14でターンが回ってきます。ここからアサシンのためにソウルの枚数を『15+ソウルのアサシンの枚数』キープする必要があるのですが、その必要なSC回数を1枚でも抑えることで、手札や山の消費も抑えられます。
ただ奇数のソウル13もメリットがあります。SB2の回数が一度増えることで、ソウルにトリガーが入りすぎていたらティボールドの循環で山に戻せる点です。どちらの方がメリットかを判断して回していきたいです。
ヴァンガ祭環境では存在していなかった効果つき治のおかげで、相手ターンにSC1も可能になり偶数奇数の調整もできるようになりました。また新規スタンドも同じようにSC1できます。
伝えたいのはソウルを偶数にすること、奇数にすることも意識しておくとプレイに幅が出るということです。知っておくとプレイに幅が出ます。
E、覚えておくとプレイの幅が増えるポイント
同様にサリヴァン軸を回す上で、覚えておくとプレイの幅が増えるポイントを記載します。
基本的なことばかりですが知ってるのと知らないのでは話が変わります。
〇完全ガードを1万のガード値として使う
サリヴァンが有効化している時はガード値+10000の効果で本来ガード値0のカードでガードできます。G3も同様に投げられます。
〇相手ターンGGアグラトでSC2してガード
・アサシンがソウルに入るのを期待したSC
・トリガーをSBして山を強くするためのSC、
・ソウル14枚以下からサリヴァンを有効化させて守るためのSC
以上3つの用途があります。アグラトじゃなくてG4ヴィンセントでも近いことができます。
〇ティボールド超越時アサシンもコストに切る
トップアサシンドローした時のみで、ティボールドのSC運が絡むのでこれをするのはよっぽどの時です。こういう選択肢もあるというだけです。
〇トラジック前アサシンコールで、ソウル16だけでアサシン連打が可能
トラジックの効果でソウルをためながらアサシンを連打します。ソウル18にしなくとも良いため、手札消費を抑えつつアサシンを使えます。
〇トラジック列の15000要求
醒モノクローム、引シャーリー、ソウルの貪欲のコスト等でトラジックを2回以上強化して前に8000以上のG2を出すと15000要求です。トラジックを使ったターン前のG2をインセプしないと次のターントラジックは腐ります。
〇GB1 サリヴァンライド時に増やしたカードを完全のコストにする
貪欲のサキュバスの効果で盤面から墓地に送ると、次のティボールドで山に戻すことができ、ソウルに入る可能性が生まれます。
〇手札にG3サリヴァンと超越コストキープを意識する
G3サリヴァンさえ引けてればイェーガー効果で簡単に揃います。持っておくと前述のティボールド15枚達成がしやすいです。
GB8でもお手軽に前列の強化はできますが、サリヴァンさえ引けていればGB3辺りから狙える選択肢です。これはシャルハロート軸にはできないサリヴァン軸ならではの強みです。
以上です。サリヴァン軸以外のダークイレギュラーズであるシャルハロート軸やアモン軸も行けそうなので、次の弾遊ぶのにオススメです!
質問があればツイッター@Symove067にお願いします。